この記事は、話題のENRO「電気式窯焼マスター」を実際に使ってみて感じたことを、プロの視点でまとめたものです。
パパイズムどうも、ナポリピッツァ職人暦10年、パパイズムです!
かくいう僕も、長年お家ピッツァのクオリティを上げたくて、生地の配合をいじったり、オーブンのクセを見ながら焼き方を工夫したり、いろいろ試してきましたが、、
- お店で食べていたあの軽さ
- 耳(コルニチョーネ)の立ち上がり
- 焼き上がった瞬間に、ふわっと立つ香り
どうしても、そこに届かなかったんです。


んが!!!!
そんな中で使ってみたのが、ENROの電気式窯焼マスター。
正直、使う前は「家庭用だし、電気だしなぁ」と疑い半分だったんですが、実際に焼いてみてその不安は吹き飛びました。
これはただの調理家電というより、家でピッツァを焼く前提そのものを変えてくれる道具。 個人的には、「お家ピッツァ革命」と言ってもいい体験。


この記事では、良かった点だけでなく、プロとして正直に感じたことも含めて書いています。 これからお家ピッツァを楽しみたい人、購入を検討されている人は、ぜひ参考にしてみてください。
お家ピッツァは決定的に火力が足りない
家でピッツァを焼いたことがある人なら、一度はこんな感覚を覚えたことがあると思います。
「見た目はそれっぽいし味も悪くない。でも、なぜか物足りない……」
この違和感の正体は、ナポリピッツァの本質が「味」よりも「香りと生地の軽さ」にあるからです。
ナポリピッツァの生地は水分の割合が多く
- 高温(400℃以上)
- 短時間(90〜120秒)
- 水分を閉じ込めたまま焼く
この条件が揃って、初めて成立します。
従来の家庭用オーブン(250℃前後)ではどうしても焼成時間が長くなり、水分が抜けて生地が重くなってしまいます。
「味は近いけど、食感と香りが違う」
という仕上がりが、長年どうしても越えられなかった壁でした。
ENRO電気式窯焼マスターは、ここが違う!


そんな折登場したのがこのマシン。
「家庭用コンセントで本当にプロ級のピッツァが焼けるのか?」という謳い文句を掲げ、 従来のオーブンとは決定的に違う。公式も推奨する大きな特徴は以下の3つです。
- 450℃の圧倒的な「高火力」
- 自由自在な「上下個別温度調整」
- 90秒で焼き切る「爆速焼成」
なぜ家庭用で450℃が可能になったのか
これまでの家庭用オーブンは、庫内が広く、全体を温めるのにパワーが分散していました。
ENROが450℃を実現できた理由は、「庫内の高さを7.5cmと極限まで低くしたこと」と「上下に配置された強力なカーボンヒーター」にあります。熱源と生地の距離を最短にすることで、家庭用100V電源(1400W)のエネルギーをロスなく生地に集中させているんです。






この「狭い空間を集中して熱する」という設計こそが、電気式の常識を打ち破った最大の理由です。
上下別々の温度設定ができると何が変わるのか
ENRO電気式窯焼マスターは上火と下火それぞれ温度調整が可能です。


一般的なオーブンは庫内温度を一定に保つだけですが、ピッツァは「底」と「表面」で必要な熱量が全く違います。
上下個別の温度設定ができる最大のメリットは、生地の厚みやトッピングに合わせた微調整。 例えば、「底を焦がさずパリッとさせたいなら下火を強く」、「具材の水分を飛ばさずジューシーに仕上げたいなら上火を少し抑える」といった、石窯で職人がピッツァを動かして調整する技術を、デジタル制御で誰でも完璧に再現できるようになったんです。
90秒で焼けるENRO電気窯の秘密
90秒で焼けるのは、単に設定温度が高くて庫内が狭いからだけではありません。
秘密は、付属の極厚ピザストーン。
予熱でこのストーンに熱をたっぷり蓄えさせることで、生地を乗せた瞬間に下から強烈な伝導熱が伝わります。


「上からの強力な放射熱」と「ストーンからのダイレクトな下火」。この上下からの挟み撃ちによって、生地の水分が逃げる暇を与えず、一気に一分半〜二分で焼き切ることが可能になりました。



コレが家庭用のコンセントでいいってのが更に革命的なんですよ、、
ENRO電気式窯焼マスターのスペック・サイズ感
「実際のところ、どのくらいの大きさなの?」「電気代は?」といった、購入前に確認しておきたい詳細スペックをまとめました。
| 項目 | 内容 | コメント |
| 最高設定温度 | 450℃(10℃単位で調整可能) | 庫内だけでなく、床の温度がポイント。 |
| 外形寸法 | 幅47.1cm × 奥行42.5cm × 高さ28.5cm | そこそこ大きいです。 |
| 庫内寸法 | 幅32cm × 奥行32cm × 高さ7.5cm | 通常のトースターくらいの高さはあります。 |
| 重量 | 約12.3Kg | 眠いときの2〜3歳児くらい |
| 定格電圧 | 100V(一般的な家庭用コンセント) | ここが何よりもうれしい。 |
| 消費電力 | 1400W | 一般的なオーブンレンジのW数。 |
| タイマー | 最大60分 | パンも十分 焼ける。発酵にも使えそう。 |



コンセントのコードが短いので、好みの場所に設置したいなら延長コードが必要になりそうです。


設置場所について:サイズ感の注意点
奥行きが42.5cmあるため、一般的なキッチンカウンターやメタルラックに置く際は、少し余裕を持っておくのがベストです。また、使用中は本体が熱くなるため、壁から左右10cm、背面10cm、天面30cm以上のスペースを空けることが公式でも推奨されています。
電気代はどのくらいかかる?
消費電力1400Wをフルパワーで1時間使用した場合、電気代は約40円〜50円程度(目安)です。 「ピザを1枚焼くのに2分」というスピードを考えれば、予熱時間を含めても、外でピッツァを食べるより圧倒的にコストパフォーマンスは高いと言えます。
100V電源の注意点
1400Wという高出力のため、タコ足配線は注意です。 また、使用中に電子レンジやドライヤーなどの消費電力が大きい家電を同じ回路で同時に使うと、ブレーカーが落ちる可能性があります。週末のピッツァタイムは、他の家電の使用を少し控えるのがスムーズに焼くコツです。
床が溶ける心配や、やけどのリスクは?
「450℃にもなるなら、棚や床が溶けない?」
と心配される方も多いはず。 結論から言うと、本体の底面にはしっかりとした脚があり、断熱構造になっているため、設置しているテーブルや棚が熱で溶けるようなことはありませんでした。
ただし、以下の点はお伝えしておきます。
- 本体の外側: 使用中、天面や側面はそれなりに熱くなります。一瞬触れただけで大火傷というほどではありませんが、お子様が触れないよう注意は必要です。
- 排気: 背面から熱い空気が出るため、壁にピッタリくっつけるのは避けましょう。
- 床置きはNG: 安定した、熱に強い平らな台の上で使用がマスト。
ENRO電気式窯焼きマスター、実際に作ってみました


文章で説明するより、焼いている様子を見た方が早いと思います。 何秒くらいで変化が出るか、焼き色の付き方。



前半は開封の儀なので、焼きは後半です!
このあたりを見てもらえれば、「なるほど、これは違うな」と感じてもらえるはずです。
ピッツァ生地とレシピ


動画でも紹介しておりますが、ピッツァ生地のレシピも書いておきます。
手伸ばしが難しい方はのばし棒を使っても大丈夫です。



ピッツァ生地は生き物なので、翌日は厳しい。冷凍保存はNGで、食べ頃を一気に食べきりましょう。(このめんどくささもマニア向け)
ナポリピッツァ生地(100g前後 × 3〜4枚分)


材料
- 強力粉:250g
- 塩:6g
- 水(常温より少しぬるめ):140g+微調整
- ドライイースト:1〜3g
作り方
- ドライイーストを水の一部で溶かす
- 粉と塩に残りの水を加えて混ぜる
- イースト水を加え、15〜20分ほどなめらかになるまでこねる
- 常温で1〜2時間(一次発酵)
- 分割して常温5〜6時間(二次発酵)
- 1.5倍ほどに膨らめば焼き頃
トマトソースと定番ピッツァ
トマトソース: トマトダイス缶(100g)+ケチャップ(30g)+オレガノ(3振り)


マルゲリータ: トマトソース → モッツァレラ → バジル → オイル → 粉チーズ


クワトロフォルマッジ: チーズ4種(モッツァレラ・粉チーズ・好きなチーズ・ゴルゴンゾーラ)+仕上げにはちみつ&黒こしょう


しらすピッツァ: トマトソース・モッツァレラ・しらす・アンチョビ・にんにく・スライストマト


火力について|家庭用として正直どう感じたか
結論から言うと、家庭用という前提なら非常に満足度は高く、感動ものです。
本当に9〜120秒で焼き上がり、コルニチョーネ(耳)が立ち上がり、焦げ色がつく。短時間で水分を飛ばして膨らんだコルニチョーネは気泡がたっぷりで軽い食感です。


手前側の色づきがやや弱いか?とも思いますが、回転させずにコレなら十分。
生地を入れた瞬間の反応、火の回り方、底と上火のバランス。 家庭用の調理家電というより、かなり「窯に近い挙動」をします。
家庭用オーブンとの一番の違いは、ここだと確信しました。
ENRO電気式窯焼マスター、使ってわかったメリット
実際に使用してみて、感じたポイントは以下の通り
- ENRO公式がうたっている「再現性」は本物
- 準備、操作が簡単
- コスパ良し!最高のホームパーティー
- パンを焼く人にも最高
- 家族のコミュニケーションにも
これらのポイントについて、一つずつ詳しく解説していきます。
ENRO公式がうたっている「再現性」は本物


スペック表の数字以上に驚いたのが「誰が焼いても、何度焼いても同じクオリティになる」という点です。 薪窯やガス窯は、その日の気温や風、薪の状態に左右される「生き物」です。しかし、この電気窯はデジタル制御。一度自分のお気に入りの温度(例:上400℃/下450℃)を見つければ、スイッチ一つで「あの日の感動」が100%再現できます。これは、プロが一番欲しかった「安定感」です。
準備、操作が簡単
窯の準備は「ナポリピッツァモード」を押して、スタートボタンを押して待つだけ。機械が苦手でいつも使いこなせないという人にも、この手軽さは非常にありがたい。
コスパ良し!最高のホームパーティー


「ピッツァを食べに行こう」となると、移動時間、予約、そして家族4人で数千円〜1万円以上の出費は当たり前。 この窯があれば、1枚あたりの原価は数百円で最高のホームパーティが楽しめます♪ この圧倒的なコスパと満足感は、使ってみて初めて実感したメリットでした。



浮いたお金は何に使うって、、?ワインとビールに決まっているでしょうが。笑
パンを焼く人にも最高
実はこれ、パン作りが趣味の人にとっても神機です。
通常のオーブンでは不可能な「400℃オーバー」の余熱ができるので、ハード系のパン(カンパーニュやバゲット)を焼く際、クープ(切り込み)が劇的に美しく開きます。 「ピザ窯」という名前ですが、実際には「家庭で使える超高性能な小型石窯」。フォカッチャやローストビーフなど、高温短時間で旨味を閉じ込めたい料理の幅が、これ一台で一気に広がりそうです。
家族のコミュニケーションにも
ピッツァづくりは、工作要素が強く、親子でも楽しむことができます♪
我が家では週末に生地を作って、それぞれが好きな具材をトッピングしてピッツァパーティを楽しんでます。


ENRO電気式窯焼マスター、使ってわかったデメリットや注意点
非常に完成度の高い道具ですが、正直に「ここは注意が必要」と感じた点もあります。(庫内の高さが低いのはメリット仕様なので省きます)
- 450℃到達までに時間が必要
- キッチンに常設するには「サイズ感」に注意
- ある条件で庫内から煙が出る
- ピッツァを作るにはそれなりに慣れが必要
こちらも詳しく見ていきましょう。
450℃到達まで「予熱に25分」は必要
450℃という異次元の温度にするためには、しっかりとした予熱が必要です。生地を伸ばし始める前にスイッチを入れておくなど、段取りが重要になります。
キッチンに常設するには「サイズ感」に注意
室内用とはいえ、それなりに存在感があります。購入前に、設置場所と収納場所をしっかりシミュレーションしておくことをおすすめします。
ある条件で庫内から煙が出る
普通に焼いていれば煙が出なくて最高なのですが、オリーブオイルや具材などがこぼれ、ピザストーンに触れてしまった場合は煙がでます。具材が多いピッツァを庫内に落とす際などは注意が必要です。
ピッツァを作るにはそれなりに慣れが必要







本体購入のハードル、生地づくりの面倒くささ、技術の習得の先に夢のピッツァ生活が待っています、、そそるぜ、コレは。
また、あくまで「家庭で楽しむ最高峰」の道具で、業務用には推奨されておりません。お店で一気に何十枚も焼くようなハードな使用を想定した業務用とは、設計の思想が異なります。
と、公式では言っておりますが、僕はイベントでガンガン使ってます。


まとめ|家ピッツァが変わらなかった理由は、やっぱり「温度」だった
ENRO電気式窯焼マスターのレビュー、いかがだったでしょうか。
- 450℃の圧倒的な「高火力」
- 自由自在な「上下個別温度調整」
- 90秒で焼き切る「爆速焼成」
家でナポリピッツァがうまくいかなかったのは、温度が足りなかっただけ。
ENRO 電気窯は、その一点を、かなり現実的な形で解決してくれます。
「家で、室内で、ここまで焼ける」
これは、ピッツァが好きな人ほど体感してほしい違いです。 もしこの先、「家でもちゃんと焼いてみたい」そう思っているなら、ひとつの選択肢として知っておいて損はないと思います。
ENRO 小型家電ピザ窯 電気式窯焼名人miniと間違えないように
ちなみにですが、ENRO電気式窯焼マスターには小型バーションもあります。
人によってはこちらのほうが良い場合もあるかもしれませんので、チェックしてみてください。



価格はさほど変わらないので、男のロマンを求めるなら大きいのがおすすめ。買う際は必ず!!パートナーに相談してね!!!笑
詳しくはENRO公式サイトをチェック
ENROの公式ショップ にも機能や使い方がわかりやすく解説されています。
アマゾンや楽天でも購入でき、公式だから安いということも今のところ(2026.3月)ないようです。
※本記事はAmazonアソシエイト・プログラムに参加しています。
