元料理人がVERMICULAR(バーミキュラ)フライパンの使い心地をレビュー

憧れのVERMICULAR(バーミキュラ)のフライパンを入手しました。

どうも、元イタリア料理人のパパイズムです。子育てや、はやり病により外出自粛のシーズンが続いたこともあり、「自宅で美味しい料理が食べられること」の大切さを実感しています。

今回はそんな夢を叶える調理器具「バーミキュラのフライパン」のご紹介をします。

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結論から言うと、「毎日使うものだからこそ、納得できるものを使いたい人」にとっては大満足の商品でした♪

後半にレシピや、使ってみてのデメリットも記載しているのでぜひ参考にしてみてください♪

目次

VERMICULAR(バーミキュラ)とは

バーミキュラは、1936年に愛知県で創業された「愛知ドビー」という老舗鋳物メーカーが作るブランドです。

このブランドは、「町工場から世界最高の製品を作りたい」という思いで、洗練された見た目と機能美を兼ね備えた純粋なMade in Japanの製品を提供しています。

特に、大ヒットした鋳物ホーロー鍋のノウハウを発展させて完成したフライパンは、発売から1か月で2万台以上の売り上げを記録し、多くのユーザーに支持されています。

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もともとは無水調理ができるライスポットが大ヒットしたそうですよ!

バーミキュラフライパンの特徴とは?

バーミキュラのフライパンの特徴は、見た目は鉄製のように見えますが、実際には「鋳物(鉄)×ホーロー」なのです。

このフライパンは「エナメルサーモテクノロジー」と呼ばれる技術を用いており、鉄のフライパンにホーローをコーティングすることで、鋳鉄の高い蓄熱性と特殊なホーローの水なじみを両立させています。

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野菜炒めなんかは、水分が素早くなくなるので、素材が持つ本来のうま味を感じやすくなるわけですね。

ホーローフライパンのデメリットをプロの技術で軽減

バーミキュラのフライパンは、以前の鋳物ホーロー製フライパンが抱えていた課題である「重さ」もプロの技術によって解消されています。

最薄部の厚みが約1.5mmで、軽量かつ高い熱伝導性を実現しています。(重量1.1kg)また、高い熱伝導で取っ手が熱くなる問題も、削り出しのウッドハンドルにより解消されました。

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ハンドルの部分が焼けて取れやすいという、あるあるなお悩みも特殊な構造でカバーしており、徹底的なこだわりを感じました。

とはいえ普通のテフロンパンに比べるとかなりずっしりした重量はあります。僕は重厚感あって手に馴染むので好みでした。

丁寧な包装と安心のレシピブック付き

届いた際の梱包も実に丁寧。

せっかくいいものを購入するのであれば、届いた時にテンションが上がるのも大事な要素ですよね♪

付属の説明書もついており、たくさんのレシピや管理方法やお困りQ&Aもわかりやすく記載されているので安心です。

テフロン以外のフライパンは「どうやって使えばいいのか分からない」「管理がめんどくさそう」というイメージもありますが、意外と守るべきことは少なく、簡単なのです。

バーミキュラフライパンで実際にお肉を焼いてみた

論より証拠、百聞は一見にしかずということでバーミキュラフライパンで実際にお肉を焼いてみました。

ちなみに僕が持っているのはこのサイズ↓

バーミキュラフライパン26cm

調理前の基本の使い方

調理前の儀式はこちらの説明書に従います。

【調理前の手順】
① 強火で予熱
② 油を入れてなじませる(米油やオリーブオイル推奨)
③ しっかりと煙が出たら、火加減をを調節して調理開始(焦げやすい食材は一度火を止める)

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テフロンとの違いは最初に十分な予熱をすることこれをしないと、どんなにいいフライパンでもくっつきます。

バーミキュラで焼き上げる牛肩ロースのタリアータ/わさびのソース

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シンプルに牛肉のステーキでも良かったのですが、せっかくなので、野菜もたっぷりと・・

タリアータとは焼いた牛肉の薄切りをサラダ仕立てにしたイタリア料理です。今回は厚さ1.5cm程度の牛肩ロースを使います。

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脂身も適度に入って、ステーキにするとおいしい部分ですね。

材料

  • 牛肩ロース・・250g
  • 塩・・・2g
  • 米油・・大さじ1
  • フルーツトマト・・2個
  • 酒・・大さじ1/2
  • しょうゆ・・大さじ1/2
  • わさびチューブ・・4cm
  • クレソン・・適量
  • 黒胡椒・・適量

作り方

牛肉の筋を切ります。

口当たりをよくするのはもちろん、焼いたときに縮みにくくなります。

両面に肉の重さの約0.8%の塩で下味をつけます。

フライパンに油を温めて

牛肉を焼きます。片面2分、ひっくり返して1分。

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この焦げ色の付く早さと、均一な付き方はやはり違いが出ますね。

あとは火を止めて、フタをして予熱で火入れします。

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蓄熱性や保温性が弱いフライパンだと、少し焼いたくらいでは予熱で中心まで温まってくれませんが、バーミキュラ+フタのコンボはしっかりと温度を逃さず、保ってくれるのでなかなかに優秀です。

芯温計があれば一番分厚い部分が57度になるまで待ちます。(しっかり焼きが好みの方は60〜65度)

お肉を取り出し、斜めに薄くカットします。

焼いてすぐに着ると肉汁がドバッと溢れ、うま味を逃してしまいますが、予熱で時間を置いたことでお肉の内部に肉汁がとどまります

洗ったクレソンの上にお肉を盛り付けます。

お肉を焼いたフライパンを温め直し、半分にカットしたトマトを潰しながら炒めます。

お肉のうま味にトマトの酸味やコクをプラスし、付け合せも作れるので一石二鳥です。

トマトが焼けたら取り出して盛り付け

フライパンに酒、しょうゆを回し入れて一度沸騰させたら火を止めます。

フライパンにくっついている焦げの風味やトマトのうま味をしっかり凝縮させます。

わさびチューブを入れて溶かし(わさびは加熱すると香りも飛ぶので、火を止めてから入れます。)

お肉の上からかけたら完成です。

お肉の赤みが絶妙で、おいしそう、、

バーミキュラのフライパンを実際に使ってみての感想とメリット

個人的な感想にはなりますが、料理の微妙な違いにこだわる人にとっては最高の一品と言えるでしょう!

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家庭用コンロの火力じゃ物足りないという人にはピッタリで、僕もかなりワクワクしました♪

何度も言いますが、お肉を美味しく焼くためには表面を香ばしくさっと焼き上げ、その予熱で中心を適温にしていくこと。

つまり
①熱伝導率(温度の上がりやすさ)
②蓄熱性(温度を保つ力)
③保温性(温度を逃さない)

3つの要素が必要なのですが、鉄とホーローをかけわあせたバーミキュラのフライパン+フタを使うとこの3つの条件が揃います。

肉の旨みがしっかり感じられ、火を消してもほどよく焼き上がり、外食に負けないクオリティの料理が自宅で手軽に楽しめます。同様に、ピザもふっくら焼けるし、チャーハンも簡単にパラパラご飯に仕上げることができるとのことなので、実践したら追加レビューしていきます。

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これまでの「手抜き料理」が一気に「ごちそうメニュー」に昇格する可能性を感じました♪

フタは付属品だがあったほうがいい

注意点として、バーミキュラのフライパンを購入する際は、本体のみでフタは別売り(セット購入あり)です。

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今回のようなお肉の保温などであればアルミホイルで代用可能ですが、蒸し焼きや煮込みなどの調理を考えると、ぴったりサイズのフタはあったほうがいいかなと思います。

フタは便利な自立型で、取っ手も鋳物ホーロー製でしっかりとした作りですが、角度や形状により加熱後に熱くなることはありませんでした。

バーミキュラ自体が「温度で遊ぶフライパン」なので、温度調整しやすくするツールは個人的に必須ですね。

バーミキュラ フライパンの使い方のポイント

ステンレス製フライパンと異なり、予熱が必要な点や強火の際に注意が必要ですが、その他は他のフライパンと変わらず、ガス、IH、ハロゲンなどの熱源でも利用可能です。

そして、使い込むことでホーローが剥がれたり、ハンドルが傷んでも、リペアサービスが提供されているため、愛着を持って長く使い続けることができます。

使い終わったあとも、キッチンペーパーなどでサラリと水洗いしたらこの通りきれいに汚れは落ちてくれます。

バーミキュラフライパンのデメリット

さぁ、ここまでバーミキュラフライパンのいいところをお伝えしてきましたが、もちろんデメリットとも言える部分もあります。

【バーミキュラフライパンのデメリット】
①正しい使い方をしないとくっつく
②火加減は慣れが必要
③女性が扱うにはやや重い
④金額が高め

それぞれ順番に説明します。

デメリット1:正しい使い方をしないとくっつく

鉄製のフライパン全般に言えることですが「調理前にしっかり温めて、油をなじませる」工程をサボるとどうしてもくっつきます。

油なしでも調理できるテフロン加工のフライパンから乗り換えする場合や、すぐに調理し始めたい方は長く使うと面倒に感じるかも知れません。

デメリット2:火加減は慣れが必要

良さでもある熱伝導率の高さや蓄熱性は、裏を返せば温度が上がりすぎてしまう可能性があります。

いつもの火加減のつもりで焼いていたら焦げ焦げに、、なんてこともあるので慣れが必要です。

デメリット3:女性が扱うにはやや重い

これも他のテフロンやアルミのフライパンに比べるとですが、どうしても重い。

家庭で一般的な26cmのフライパンの重さが800〜900gが平均的なところ、バーミキュラのフライパンは1.1Kg。高いところに鍋を収納したり、ラックに吊り下げたりすると倒れたり落としたりするリスクは高まります。

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ただ、瞬間蒸発で水分を飛ばしてくれるメリットがあり、調理中は鍋を振ることは少ないので、重さはさほど気にならないかも知れませんね♪

デメリット4:金額が高め

職人の技術とこだわりが詰まった日本製なので、高価格になることは仕方がないかも知れませんが、26cmで¥16,830(税込み:2024年1月時点)という金額はやはり悩みますよね。

何かあったときのためにリペアサービスもありますが、約1万円前後かかります。

バーミキュラのフライパンに向いている人

デメリットもふまえつつ、バーミキュラのフライパンに向いている人はこんな人です。

【バーミキュラのフライパンに向いている人】
①料理が大好きな人
②それなりの調理技術や知識のある人
③おうち料理に時間をかけられる人
④お金をかけてでも料理の味にこだわりたい人
⑤こまめなケアやメンテナンスを楽しめる人

逆に、料理は好きだけど時間がない人にはおすすめしません。単価が高い調理器具はどれも長い期間、丁寧に使うことで真価が発揮されていくものです。

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僕もどちらかというと貧乏性かつ回転数重視タイプなので、バーミキュラのフライパンは普段使いよりも、とっておきの場面で使うことが多いかも知れません。心を鍛えるという部分で上手に付き合っていきたいです。笑

まとめ

今回はバーミキュラのフライパンの性能や実際に使ってみて感じたメリット、デメリットをお伝えしました。

家庭での仕様が主なので、鉄製のフライパンよりも遥かに管理も簡単で、錆びつかないのは魅力として大きいですね。家庭では実現できなかった高温での調理が可能になると料理の幅もぐっと広がりそうです。

鉄製とホーローのいいとこ取りを可能にしたプロの技術とこだわりが詰まったフライパンは、「お家料理が大好きで、時間をかけてでも美味しいものを作りたい」という方にはピッタリです。難しい料理ではなく、目玉焼きや、野菜炒め、チャーハン、シンプルな料理が美味しくなるので、積極的に使いたくなるはずです。

もし店頭などで見かけたら、ぜひ一度手にとってみてください♪

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